2026-02-14
WTWというブランドが残したもの
― 波を待つという生き方 ―
西海岸テイストのブランド
**WTW(Waiting for the Wave)**が、
2026年2月11日をもって全店舗の営業を終了しました。
個人的に、とても残念です。
以前在籍していた工務店時代、
西海岸リノベーションの会社立ち上げの際に、
快くコラボ企画を受けてくださったこともあり、
デザインのテイストも世界観も、大好きでした。
海を感じる空気。
肩の力が抜けた開放感。
「暮らしを楽しむ」という思想。
WTWは単なるインテリアブランドではなく、
“空気感”を売っていたブランドだったと思います。
「Waiting for the Wave」という言葉
WTW —— Waiting for the Wave。
波を待つ。
すぐには来ないかもしれない。
でも、きっと訪れるその瞬間を信じて待つ。
その時間さえも愛おしく感じる生き方。
このブランド名には、
とても静かで強い哲学が込められていました。
経営という立場で考えると、
「待つ」という選択は、簡単ではありません。
世の中はスピードを求めます。
結果を急ぎます。
数字で判断します。
それでも、
世界観を守り続けた15年は、
決して短い時間ではないと思います。
ブランドが消えても、思想は残る
WTWのInstagramにあった言葉。
「この雰囲気が好きで」
「WTWのような空間で暮らしたくて」
ブランドがなくなっても、
その言葉は消えません。
空間に惹かれた記憶。
そこで過ごした時間。
そのブランドを通して描いた自分の暮らし。
それは確実に、
誰かの人生の一部になっている。
それは、とても価値のあることだと思います。

経営者として考えること
店舗終了という決断には、
きっと簡単ではない理由があったはずです。
市場の変化。
コスト構造。
時代の流れ。
ブランドを守ることと、
会社を守ること。
経営には、
理想だけでは越えられない現実があります。
だからこそ、
15年間続けたこと自体に、
敬意を表したいと思います。
ナニタスとして
私は、空間をつくる仕事をしています。
だからこそ、
WTWのように「世界観」を大切にしていたブランドには
共感する部分がとても多くありました。
空間は、ただの箱ではありません。
そこに流れる空気、光、時間。
それらが合わさって初めて、
人の記憶に残る。
ブランドは閉じても、
その思想は消えない。
私たちも、
目の前の一件一件の空間に、
きちんと思想を込め続けたいと思います。
WTWに関わったすべての皆さまへ。
本当にお疲れさまでした。
そして、ありがとうございました。
波は止まりません。
形を変えながら、またどこかで続いていく。
またいつか、次の波の先で。










